本当は発根しても、安定するまで暫くそっとしておくのが良いのですが、なんとなく気になることがあったので掘り起こしてみました。
何が気になったかというと、新芽の動き具合ですね。3本の挿し穂の中で、1本はまぁ普通の動きかなと。しかしもう1本はなんだかとても遅く、というよりも途中で止まったかのような感じが。そして残りのもう1本は新芽が動く気配がなく、やや黒ずんできたようにも見える… そういうわけで発根の様子を覗いてみました。
こちらが、動きのとても遅いというか止まってしまったかもしれない新芽くんですが、掘り起こしてみると、
ん~…これは一体どういうことだ…?🤔
発根してはいるものの、その下の方が腐っている感じか…?
それにしても、表皮が裂けてそこから発根しているとは…初めて見たケースです🧐
茶色になっている部分を軽く触ってみると、軟化しているかと思いきやそんなことはなく、幹の内側に硬い芯があるような感じです。腐っているのか…?それともカルス化なのか…?
いやぁ…見た感じではやはり腐っている気がします🤔
発根しているのでこれを救いたい。
軟化していないのであればこのまま放置しておいても大丈夫なのでは…とも思いましたが、この異常な部位が拡がってしまうとせっかく生えてきた根もやられてしまうことの方が想像できてしまうので、この異変部位をカットして除去することにしました。吉となってくれればいいのですが…。
カット除去を済ませた後、このまま素焼き鉢に鉢替えです。
腐葉土を2割ほど混ぜるつもりでいたのですが、異変部位をカットした所は新たな傷口なので、挿し木時同様にカビや雑菌の侵入を防ぐべく、腐葉土の使用を見送りました。赤玉土と鹿沼土のみの混合土です。もちろん肥料も厳禁でしょう。
次にこちらのコ、
徐々に新芽が動いています。発根の方は、
2本が生えてきました。思っていたよりもまだ短いですが、今のところ異変はありません。 発根したものの途中で成長が止まってしまうこともあるのでまだまだ安堵はできず、順調に伸びていってほしいものです。
掘り起こしたのでこのコも鉢替えをしました。根を傷つけてしまわないよう慎重に、腐葉土・鹿沼土・赤玉土の混合土へ植え替えです。
ある程度伸びてからの植え替えは挿し穂に負担がかかってしまうので、ある意味、まだこれから伸びるというタイミングだったのが救いだったかもしれません。
そして3本目のコ。
こちらは挿し穂が太めで、いちばん期待をしていましたが、
新芽の動きは無し。もはや黒ずんでしまっているようで、掘り起こしてみると、
あらら…💧
3週間が経過しても葉の萎えはまったく見られず、むしろ綺麗でしっかりとしていたのですが、これはもう発根の見込みは無しですね…。
思い当たるこれといった失敗の原因はないのですが、少々気にはなっていたことを挙げるとすると、まず、綺麗な挿し穂ではなかったということ。葉の付け根がやや黒ずんでいたり、穂に傷痕があったり。
そして、今回は1本の剪定枝で3本の挿し穂を作ったのですが、この失敗となってしまったコは枝元側だったので 太め・固め だった挿し穂。これは切り口をカットする際にやや苦労するんですよね。カッターナイフでスパッと切り口を作るべきところを固くてスパッといけなかったり。
さらにもう1つ気になっていたことは、このコを挿し木していたペットボトル鉢のその排水に勢いがなかったこと。これは排水のために開けていた4つの穴が小さすぎたことによるものですが、大きめに開けていた他の鉢とは違って、水を与えたときのその排水が ジョロジョロジョロ… ではなく、チロッ…チロッ…チロッ…という感じでしたので、排水が済むまでにそこそこ時間がかかっていました。その何が気になっていたかというと、土の中の鮮度 ですね。
鉢植えの植物の場合、水やりというのは単に水を与えるためだけでなく、土中の古い水やガスを排出させ新鮮な水と空気を取り入れるため でもあります。物理的に考えると、チロッ…チロッ…な排水の勢いでは新鮮な空気を取り込む力も弱くなるのではないかと。挿し穂も切り口で呼吸しているので、新鮮な空気が入ってこないということは酸欠になります。
また、排水が弱いと雑菌が留まり繁殖してしまう環境にもなりやすい でしょう。酸欠になると葉っぱや挿し穂全体が萎えてしまうでしょうから、その様子は見られず挿し穂の下の方が黒ずんでしまった今回は雑菌の侵入によるものかもしれません。
いずれにしても、3本のうちの2本が発根に至りました。初めて挑戦したときは14本目にしてやっと成功できたという結果でしたから、それに比べればかなりの好成績です✨
しかし、しっかりと新葉が開いて根もしっかり伸びてくれるまではまだまだ安堵はできません💦