〈初代 さくら挿し木の ぼんちゃん〉
まったく無知だったにもかかわらず「挿し木で桜の盆栽を作ってみよう!」と思い立ち、その春、3度の失敗をしつつ勉強を重ね、湿度管理やルートンの塗り方などを見直し、そして2022年5月12日から4度目の挑戦。
途中、これまで使用していたバーミキュライト混合土と挿し穂との相性にも疑念を強く感じ、挿し木の期間中に土替えをするというタブーを決行。
4度目の挿し木から24日目、ついに発根を確認できた!しかしその根が水捌け穴を塞ぎだしたため、今後の根腐れ等々を懸念し、植え替えをすべきか悩む。
発根したばかりなので根の損傷や苗へのダメージを回避したい。そのため植え替えを避け鉢のみを替える方法を考える。
これらのトラブルを乗り越え、新葉がすくすくと開きだす。
そして初代ぼんちゃんのスタイルが完成🌿
それぞれの葉っぱの根元に付いていた変なもの、それが 蜜腺 というものだと初めて知り、桜の種類によってその場所が違うことも知り、
実は夏場にはもうすでに来年の新芽が作られていたことも知った。
夏の終わり頃、葉っぱに茶色い斑点が現れ葉に穴が開くようになり、感染菌による せん孔褐斑病 というものを知った。
秋になり、屋外の桜たちがすっかり葉の色を変えた頃、ぼんちゃんはまだまだ緑だった。何をきっかけにして、そしてどういうプロセスで紅葉し落葉していくのかを勉強した。晩秋になってぼんちゃんもやっと黄色の葉に。
1枚、また1枚と落葉していく。手のひらを広げたような初代ぼんちゃんのあのスタイルも失われていき、
そしてとうとう冬の姿に。その姿は割り箸と同じサイズだった😁 このときすでに 休眠中 💤
小さな鉢から一回り大きな鉢に植え替え。根の無かった挿し穂がここまで育ってくれた。
休眠打破 についてを学び、これまで屋内でLED育ちだったぼんちゃんを冬の屋外の寒さに。
水は足りているのか… それとも足りていないのか… 葉っぱで様子を伺えないそんな不安な期間が4ヶ月。
4月7日、世間の桜がすっかり葉桜になろうとしていた頃、遅れ遅れでやっと芽が動きだす✨
このまままっしぐらに葉を開かせるのかと思いきや、その状態で一旦スタンバイ。
およそ1週間後、ついに葉が開き出す🌱
これまでののんびりした動きとはうって変わって、1日1日どんどん大きく。
しかし、葉っぱの様子がどうもおかしい…
途中で成長が止まり、貧弱な様子で、そして焼けたような茶色が広がっていく…
後に続き開いている新葉も同じ症状で、次第に枯れていき…
もう1つの新芽からは葉が出ることなく…
「枯れ」を示す幹のシワも表れてしまい…
そして、
初代ぼんちゃんとの盆栽道中記が幕を閉じる…😞
さまざまなことが初めてばかりで、
そのおかげで、これまで気にもならなかった『桜』のことや植物の生態をたくさん勉強した初代ぼんちゃんとの1年。
盆栽屋のオジサン曰く、
「盆栽もいろいろなことを試したり失敗したりして経験を積み重ねてくもんよ」
その経験を共にしてくれた初代ぼんちゃんに
感 謝 🥺🙏