さくら挿し木のぼんちゃん ~盆栽道中記~

初めての桜の挿し木に挑戦し、発根を経て、「ぼんちゃん」と名付け、盆栽となるまでの道のりを随時記録。(現在2年目に突入)

鉢植えの土を耕してみた

3本の挿し木のうち2本が成功したものの、一方は順調で、もう片方が少々危ういかもというのが前々回の記事で書いたことでした。そして現在は、

状況が逆転しています🙄

 

順調だった方が今は伸びが悪く、

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その一方で、芽の動きが止まり根元も危うかった方がすくすくと伸び始めました。

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これだけ芽が動き始めたということは根も順調に伸びている証だと思えます。腐っていたであろう根元をカットしたのが吉に繋がったのかはわかりませんが、いずれにしてもやっと目に見えるほどの成長をするようになってきました。

現在、挿し木から34日目ですが、先代は33日目にして

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このぐらい新芽が開いていたので、それと比べるとやや遅めな感じです。

 

さて、残る不安は伸びがイマイチな方ですね🤔

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こちらは前述したとおり、芽の動きも発根の仕方も順調だった子でしたが、植え替えをしてから伸びが悪くなっています。

ちなみに針金を付けている理由は、もとから付いている葉の角度が浅く、新しい葉の開きを阻害してしまう可能性を懸念して元葉を倒しています。以前、新葉が元葉にぶつかって極々小さな葉になってしまったり、歪んだ葉になったりしてしまったことがあったので。

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本来、発根したばかりの挿し穂を植え替えるというのは避けるべきことですが、今回は経緯があって植え替えをしました。

しっかりと根が広がっているものとは違って、発根したばかりのまだまだ短い根では植えた幹が安定しません。

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水を与えると土が浮いて、幹がぐらついたり倒れてしまったりもします。そのため、幹がぐらつかないように土をやや強めに押さえて締めていたのですが、それによって与えた水の吸い込みが悪くなり水捌けの勢いが弱くなってしまっていました。水捌けが悪くなると土の中に新鮮な空気が送られず酸欠となる恐れがあります。

「桜の花が咲かなくなった」原因のうちの1つに 人通りが多く土が踏み固められてしまっている というものがありますが、それも酸欠によるものです。

今回の芽の伸びが悪くなってしまったのは植え替えによる環境の変化というのも考えられますが、それでも同じく植え替えをしたもう一方の幹の芽はちゃんと伸び始めているので、この両者で "何が違うか" を考えると土を締めたか締めていないかという点に尽きます。さらにこちらの方は腐葉土も少し混合しているので、ただでさえ水捌けの勢いが落ちるのに加えて土を圧迫しているわけですから、がっつりと水捌けが悪くなります。これが原因で芽が伸びなくなったとは断定できませんが、どちらにしても排水の悪さというのは悪影響 でしかありません。固まった土は根の伸びも阻害してしまいます。

 

というわけで、割り箸を使って圧迫された土を軽くほぐしました。根があるであろう部分をそうするわけにはいかないので、その周囲をということになります。

割り箸を土に挿してみるとけっこう固く締まっていました。こりゃ水が抜けにくいわな…💧

こっちもそっちもとやり過ぎると根まで壊してしまいかねないのでほどほどにしておき、そして水を与えてみると吸い込まれるように浸透。排水力がかなり改善されました。それが成果となったのか、また芽が少し伸び初めたように見えます🧐

 

これまでは土の種類による排水性や通気性を意識していましたが、土の "状態" によってもそれは大きく左右される ということを意識するようになった経験となりました🤔 「なぜ畑を耕すのか」そこにも繋がりますね。