さくら挿し木のぼんちゃん ~盆栽道中記~

初めての桜の挿し木に挑戦し、発根を経て、「ぼんちゃん」と名付け、盆栽となるまでの道のりを随時記録。(現在2年目に突入)

盆栽の幹を太くする方法

「美しい」もしくは

「良いバランス」とされている樹形の中で、



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このように "下太・上細" な幹のバランスのものを

コケ順 と言うのだそう。

 

これを目指したいところですが、

ぼんちゃんはまだ


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ガリ細 です。

 

もはや、


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ワリ箸 ですよ🙄

 

もちろん今年1年でどうにかなるものではないのは充分承知ですが、

 

「この先どのように育てていくか」という方向性を決めておく のは今からでも早くないはずで。

 

そのために 幹を太くしていく方法 を改めて調べてみました。

 

 

【盆栽の幹を太くする方法】

 

方法① -  根を繁らせる

ずっと小さな鉢で育てていると根っこが伸びる範囲というのも限定的。根の成長が限定的であれば当然、幹もそれに見合った成長でしか望めません。必要に応じて鉢の大きさを段階的にサイズアップし、根をしっかり繁らせていきます。

 

方法② -  地面に植える

①のことを考えれば、いっそのこと地面に植えてしまう方が効果的で、そして太くなっていくのも早い。「盆栽なのに地植えを…?」「極論だ…」となるところですが、実際にプロの盆栽家が盆栽畑で行っていたりする方法です。

 

方法③ -  網目のザルで育てる

料理で使うザルです。鉢植えの場合、根っこの先が鉢に当たると根は方向転換をし、可能な限りさらに伸び続けていきます。結果的に鉢の中をぐるぐると回るように伸びますが、ザルで育てた場合、根先がザルに当たるとそこで伸びが止まります。これは「空気に当たると伸びが止まる」という根の特性を利用したもので、きっと「土から出てしまう」と判断するのでしょう。網目のザルの先は空気ですから根はそれ以上に伸びなくなり、その代わり、幹からまた新しい根を生やして繁っていきます。新たに根が増えるほど幹の根元は太くなり、また、鉢よりも渇きやすいために水やりを多くする必要があるので、成長を即す結果にも繋がります。盆栽家さんがよく使っている方法なのだそう。

 

方法④ -  枝を伸ばしっぱなしにする

幹は枝に水と栄養をたくさん送ります。盆栽といえば「伸びすぎた枝を切る」「バランスを整えるために枝を切る」というイメージが強いですが、あえてそんな徒長した枝を伸ばしっぱなしにしておくことで、幹はそのぶんだけ水と栄養をたくさん送り込みます。細いままよりも太くなった方がたくさん送れますよね?そうやって幹が太く成長します。目標とする太さになったらその枝をカット。

徒長させた枝が生えている部分が太くなっていくので、幹の下の方を太くしたいときは下の方に生えた徒長枝を、幹の上の方を太くしたいときは上の方に生えた徒長枝を伸ばしっぱなしにして、幹の太さをコントロールします。

 

方法⑤ -  針金で絞る

長い風船の真ん中辺りをある程度絞って膨らませようとすると、絞った先はあまり膨らまず、手前の方だけが膨らんでいきますよね。それと同じで、水と栄養をたくさん送り込もうとしているのにその通り道が絞られると、手前の方ばかりに水や栄養が貯まりそこが太っていくという植物の特性があります。

 

 

こういった方法がある中で、うちのワリ箸ぼんちゃんにはどうするか…🤔

まずまだ大した枝がないのでね…。


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今の段階でやれることは 方法①「根を繁らせる」 ということで、前回のとおり、一回り大きな鉢に植え替えをしました。

 

今年はせめて 方法④「枝を伸ばしっぱなしにする」 のスタートになれればいいなと望んでいますが、

 

この先、あまりにも「枝が生えない、まったく幹が太くならない」となったら  方法③「網目のザルで育てる」 を視野に入れておこうかなと🤔

 

何年もかかる長い長い道のりです。