さくら挿し木のぼんちゃん ~盆栽道中記~

初めての桜の挿し木に挑戦し、発根を経て、「ぼんちゃん」と名付け、盆栽となるまでの道のりを随時記録。(現在2年目に突入)

若い枝には花が咲かない?


f:id:sakura-bonchan:20230320071250j:image

桜も満開に向かってまっしぐらな時期ですが、

 

その中で、胴吹き枝 の開花が特に気になっています。

 

胴吹き枝 とは

f:id:sakura-bonchan:20230320070000j:image

このように幹の下の方から生えてくるイレギュラーな枝ですが、

 

根から運ばれる栄養や水分を真っ先に奪う枝であり、

 

そして見栄えとしても変なところから生えているように見えたりするので

 

毎年丁寧に管理されている桜の木なら切り落とされる枝です。

 

忌み枝 ともいわれます。

 

放置されていない限りは、

生えては切られ、生えては切られ

を毎年繰り返すので、

 

つまりその年度に見る 胴吹き枝 は「その年度の春に生えてきた新しい枝」ということになるでしょう。

 

ぼんちゃんも元は 胴吹き枝 で、それを挿し木したものです。

 

胴吹き枝  は成長著しい若い枝であり、そして「切った方がいい」といわれる枝でもあるので、

 

挿し穂には持ってこいの枝 でもあります。

 

ぼんちゃんがそうした枝である以上は、やはり同じく他の 胴吹き枝 たちの様子が気になっていました。

 

割り箸サイズの細いぼんちゃんですが、

f:id:sakura-bonchan:20230320072114j:image

 

挿し穂になっていなかったら


f:id:sakura-bonchan:20230320072516j:image

夏にはこう太くなっていたはずで、

 

幹からの栄養を断たれ発根に力を注いでいた前者 と、立派な幹の根からしっかりと栄養を獲ていた後者 との差ですね。

 

夏場の2~3ヶ月ほどでこれだけの差をつけられた世間様の胴吹き枝は、この春に見事な開花をするのかどうか🤔

 

そう思いながら、通りすがりに見かける若き一年生の胴吹き枝たちをあちこちと見てみてみると、

 

あれ…、

 


f:id:sakura-bonchan:20230320074724j:imagef:id:sakura-bonchan:20230320075305j:image

花芽がない…🙄

 

多くの若い枝が開かせようとしているのは葉芽ばかりで、

 

花がついている若い枝もそこそこありますが、


f:id:sakura-bonchan:20230321070729j:image

枝先にちょこんと花がついている程度のものばかりで

 

先輩枝に比べると乏しさを感じる花付き様です。

 

ぼんちゃんに関しては、植物の育成が上手な母が

「まだ2~3年は花が付かんやろうねぇ」

と言っていたのもあり、

 

たしかに

世間の桜たちがすっかり葉を開かせた頃に

     ⇒  これから発根

・世間の桜たちがしっかり光合成をしている頃に

     ⇒  やっと葉を出し始める

 

という感じで後手後手になるのも緑枝挿しなので、花芽を付ける余裕がない年 になるのは納得でしたが、

 

挿し穂でない胴吹き枝も

初年は花が見込めない のでしょうか?🤔

 

そう思って調べてみたところ、

 

やはり 一年生枝に開花は見込めない ようです。

 

結局のところ、

花よりもまず「枝の成長」にエネルギーが費やされ、一段落ついたところで「花を咲かせるために」

となる模様で、

 

成長真っ盛りの枝は夏場のうちに花芽を付ける余力がない ということ。

 

必ずしも「花が咲かない」というわけではなく、

 

成長の差による個々の枝の状態や、環境によってはぽつりと花を付けたりもするでしょうけど。

 

逆の見方をすれば

 

「花を付けるためにかなりのエネルギーが必要」

 

とも言えますね。

 

次の春に花を咲かせるためには夏場が勝負どころ で、

 

特に鉢植えの場合 は、とりあえず水を与えて日に当てておけば勝手に花が咲くというわけにはいかないことも多々あるでしょう。

 

春から初夏にかけて

幹や枝の状態、葉の状態、これらをしっかり整えておく必要性や、必要に応じた適切な肥料やメネデールを与えるというのは、

 

次の開花に向けた大切な準備ということになりますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

枯れなのか木質化なのか

今年の東京の桜は

開花 - 3月16日

満開 - 3月23日

との予想発表がありました。

 

あと10日もしないうちに開花がスタート。

それでも ほんとに?と思うほどまだ芽は静かな様子です。

 

…特に我が家のぼん様は🙄

 

ここんところ、ぼんちゃんの生活環境の室温は14℃前後を推移。本日に至ってはパソコンなどの機材熱の影響もあってか、室温計は18℃となっていました。

 

いつもながら屋外のように寒暖差はあまりありませんが、室温としては外とそれほど変わらず「春」らしくなってきているよう思います🤔

 

休眠打破に必要な『グッと冷え込む』はまた別として、それ以後、完全室内育ちのぼんちゃんにとってはまあまあ順調な環境ではないかと。

 

2月末から、メネデールと液体肥料の供与を再開しました。

 

春からの成長を促して花や葉の成長を充実させる大切な肥料、

 

いわゆる 寒肥 ですね。

 

とはいっても肥料を与えるというのは簡単なものではなく、

 

与える量やそのタイミングを間違うと植物が大きなダメージを受けてしまうもの でもあるので、

 

700倍に希釈されたものを、

さらに200ccの水に対して20滴

という割合で与えています。

 

極々少量だとは思いますが、まぁ肥料が無くとも植物は育つものなので、過剰になるぐらいなら少なすぎる方が絶対的に安全 という判断です😐

 

昨年夏も同じ割合で与えていました。

 

メネデールは200ccの水に対して100倍希釈の2mL。こちらは目安通りの量を与えています。

 

 

…とまぁ、

 

こうして、芽が動き出すことに向けた準備をしているわけですが、何より

 

"生きてくれていれば" 意味を成すのであって、もしぼんちゃんが枯れてしまっていれば、

 

この3ヶ月間、

 

ただの棒に水を与えていただけのことになります…😭

 

3つ前の記事にも書きましたが、葉っぱが無いので様子がわからないんですよね…💧

 

冬の間に盆栽が枯れてしまっていたということはよくあるそうで、実際に育ててみるとそうなる理由がよくわかります🤔

 

控えめな水やりの時期でありながら、その水が足りているのか足りていないのか…葉っぱの様子でそれを伺えない難しい時期です。

 

枯れてしまった盆栽は、幹や枝の表皮にシワが出るそうなので、冬の間はそういったところを注視し続けてきましたが、

 

これ、


f:id:sakura-bonchan:20230307195611j:image

 

どうなんでしょうね…?🙄

 

枯れによるシワなのか、

それとも徐々に 木質化 していってる状態なのか、

 

まだ何ともいえません。

 

木質化とは、

緑枝の細胞壁が硬くなり茶色い木になることです。

 

バラなどを育てている人にとっては、緑の枝のままの方が見栄えがいいので木質化を避ける傾向にありますが、

 

ぼんちゃんは桜なので、木質化していってほしいもの。ましてやその方が盆栽の見た目として好ましいですから…🙄

 

枯れてしまっているかどうか、

それを一番手っ取り早く知る方法は

 

枝を切って中の状態を見てみる ことです。

 

枯れている部分を切り落としていき、枯れていない部分を残して復活させていくわけですが、

 

今のぼんちゃんにはそれをする余地がないので、

 

「春を待つ」

 

それだけが唯一知る方法です…🙄

 

ちなみに、

10ヶ月前のぼんちゃんは



f:id:sakura-bonchan:20230308131702j:image

こんなに綺麗な緑でしたが、

今はこんな色です。


f:id:sakura-bonchan:20230308131731j:image

 

 

芽を観察

3月です。

 

桜が動き始める月ですね。

 

挿し木から1本の幹になったばかりの我がぼんちゃんに今年の開花は期待していませんが、

 

それでもいくつかの芽をこしらえています。

 

桜には2種類の芽があり、

 

1つは

花が咲く 花芽


f:id:sakura-bonchan:20230301202832j:image

 

もう1つは

葉が開く 葉芽

f:id:sakura-bonchan:20230301202910j:image

 

花芽 の方がずんぐりむっくりとしていて、 葉芽 の方はシャープです。

 

ぼんちゃんの芽はどうでしょうか?🧐



f:id:sakura-bonchan:20230301223942j:imagef:id:sakura-bonchan:20230301223830j:image

ずんぐりとしている様にも見えるんですけどね。

 

もう一方は

f:id:sakura-bonchan:20230301224003j:image

こちらはかなりシャープです。

 

 

「花芽・葉芽・花芽」の並びで1セットになっているものもよく見かけますね。


f:id:sakura-bonchan:20230301221907j:imagef:id:sakura-bonchan:20230301221931j:image

 

ぼんちゃんには他にも芽があります。


f:id:sakura-bonchan:20230301224615j:image

 

一番上の6ミリほどの芽に対して

2ミリのものと1ミリのものと。

 

小さいな~💦

 

これらは有効な芽なんだろうか…🤔💧

 

飼い主の願いとしては、もちろん全部が芽吹いてくれるに越したことないですが、

 

第一希望としてはこの一番下のシャープな子。


f:id:sakura-bonchan:20230301224711j:image

この子が芽吹いて枝を伸ばしてくれれば

 

その枝に水分や栄養をしっかり送り込めるように、幹下が太ってくるはずなんです🤔

 

そしてもう1つの理由は、

 

実はぼんちゃん、直線ではなく

ややクネっているんです。


f:id:sakura-bonchan:20230301225107j:image

 

このクネりを利用して 曲がり をつけてやれば、将来的には

 

f:id:sakura-bonchan:20230301230208j:image

このようなカッコイイ樹形を目指せるのかも!?

 

そのためには一番下の芽から枝が伸びてくれる方がバランスが良いように思っています。

 

そう考えるとますます芽動きが待ち遠しい🤗

 

 

これをすごく見たかった!

友人に誘ってもらい、

せたがや梅まつり』に行ってきました。

 

会場は住まいから近場で、そんなところで毎年催されていたとは…

 

会場にはたくさんの梅の木があり、もちろんそれらを眺めるひとときも良かったのですが、

 

なにより、盆栽や植木の販売コーナーで長く足が止まりました。

 

梅やモミジ、松や桜、沈丁花や苺などなど、まさかそれらの苗に自分が釘付けとなる日がくるとは…😳


f:id:sakura-bonchan:20230221182544j:image

 

その中でみつけた富士桜の苗、


f:id:sakura-bonchan:20230221182705j:image

 

この姿がまさしく、今年のぼんちゃんにこうなってほしいと描いている姿で、

 

それはまるで、自分の盆栽道中記に明かりが灯ったような気持ちになりました✨

 

このブログの一番最初でも書いた通り、

 

挿し木の方法や、盆栽の育て方に関する情報はネットでもたくさんありますが、

 

挿し木から盆栽にしていくその過程 の情報が皆無だったんですよね。

 

だから試行錯誤というか、自身であらゆる情報を見つけながらそれを分析して、そしてぼんちゃんを育てているのですが、

 

そんな中で、この富士桜の苗はまるで「こうなるよ♪」と教えてくれているような気がして嬉しかったです🤗


f:id:sakura-bonchan:20230221183742j:image

これが、

 

f:id:sakura-bonchan:20230221182705j:image

こう?😁

 

盆栽屋のおじさんと「今、桜を挿し木から挑戦していて…」「苗を太くするのに様子をみてザルに植え替えようかなと思っていたり…」なんて話をしてみたり、

 

まさか植物育成に全くの無知だった自分が盆栽のプロとまともに会話をするようになるとは…。 そんな自分に「大したもんだ!」と言ってくれたおじさんの言葉が素直に嬉しかったです🥺

 

いくつになってもそう言ってもらえるのは心の救いになりますね。

 

モミジの苗にもとても惹かれましたが、今はまだ我が家のぼんちゃんを集中育成すべきだと思い、購入はしませんでした。モミジはモミジの育て方を学ぶ必要があるでしょうしね。

 

友人が沈丁花の苗に惹かれたようで、誘ってくれたお礼にプレゼント🎁

 

「育てられるか心配…」と言っていましたが、盆栽屋さん曰く「桜と同じ感覚で大丈夫!」だったので、それならば自分が水やりの方法だとかいろいろ教えてあげられます♪😉

 

ぼんちゃん用に買っていた素焼き鉢や、鉢底石の代わりに使うゼオライトも余っていたのでそれもプレゼント。

 

後日、その友人、

 

ダイソーに行ったとき、いつのまにか園芸コーナーを見て回ってたw」

 

「さてと、うちの沈丁花に会いに帰りますわ」

 

だそうで😁

 

生き物や植物を育てるようになると世話や水やりなんかで1日1日に箔が付き、心がいつも前を向くようになると思います👍

 

 

「桜を挿し木から育ててみよう!」

と思いたってからもうすぐ1年、

 

それから色々と勉強してもうすぐ1年。

 

この経験が初めて

何かの役にたった気がします🙂

 

もし自分の周りで

「子供の頃におじいちゃんが植えてくれた庭の桜を、家の建て替えで撤去しなきゃいけない💧」というようなことがあったら、

 

全力で挿し木にしてお役立たせて頂きますよ💪☹️

 

最後に、『せたがや梅まつり』で撮った梅の画像で御開きです👋

f:id:sakura-bonchan:20230221191446j:imagef:id:sakura-bonchan:20230221194055j:imagef:id:sakura-bonchan:20230221194127j:imagef:id:sakura-bonchan:20230221194145j:image


f:id:sakura-bonchan:20230221194250j:image

 

葉が無いから困るこの時期

葉っぱがなく、

光合成をしておらず、

気温も低く、

 

夏ほどの水やりが必要のないこの時期。

 

ただただ一本立ちの棒に水を与える日々ですが、f:id:sakura-bonchan:20230126123229j:image

こっちじゃなかった…、


f:id:sakura-bonchan:20230126123316j:image

これはこれで気を遣っています。なぜなら、

 

健康状態がわかりにくい…

というか、わからない🧐

 

夏場は 葉っぱがバロメーター になっていました。

 

水が足りなかったときは


f:id:sakura-bonchan:20230126124237j:image

このような葉先の異変で気付くことができましたし、


f:id:sakura-bonchan:20230126124832j:image

せん孔褐斑病 (せんこうかっぱんびょう)に気付くこともありました。

 

「弱っていないかな?」とか「異常はないかな?」だとか、主に葉っぱの様子がバロメーターでしたが、

 

葉のない今の時期はそれができないので、そういった部分で気を遣いますね、特に水が不足しがちになっていないかどうか。

 

冬場の水やり → 2日に1回

 

よくこのようにレクチャーしてくれている記事を見ますが、それはあくまでも『目安』であって、

 

鉢の材質やサイズ、土の種類、その日の気温などによって水を与えるタイミングに差が生じます。

 

でもその判断が間違っていないかどうかは、夏場なら葉っぱが教えてくれていたんですよね🌱

足りなくてもダメ、与え過ぎてもダメ💭

 

 

芽や幹の様子を毎日チェックしていますが、

 

中枢本陣である幹の異常に気付いたところで

それはなかなか切羽詰まった状況ではないでしょうかね…🤔

 

葉の異変 = 予兆

幹の異変 = ステージⅣ

 

そのような気がしています。

 

 

そういったわけで、

 

棒になっても気が抜けません👀


f:id:sakura-bonchan:20230126134843j:image

 

休眠打破をやってみる

2月になりました。

 

2月といえば 桜開花予想 のスタートです。

 

桜の満開は

" 2月1日からの最高気温の合計が600℃となる日 "

とされているので、

 

今日から日々の最高気温を足していけば、それなりに我がぼんちゃんの開花予想もできるのでしょう。

 

ただ、

 

ぼんちゃはまだ花が咲くまでに至っていないと思うので開花は期待していません😅

 

葉っぱさえしっかり出してくれたらそれで充分です👌

 

実は10日前から 休眠打破 のために

ぼんちゃんを屋外に出していました。

 

休眠打破 については以前にコチラでも書いたのですが

 

簡単にいうと

寒さの刺激で休眠から目覚めてもらう 儀式ですね。

 

儀式…?🙄

 

低温刺激を受けて、そして温かくなっていくことで冬の休眠から目を覚まし、開花に向かって動き出します。

 

🌱「寒いっ! 💦目が覚めたっ😳 温かくなったら布団から出よっ💨」

 

こういうことでしょうね。

 

見事な桜の満開には冬の厳しい寒さも必要

 

前述した通り、今年のぼんちゃんの開花は期待していないのですが、

 

そのぼんちゃんが育つ室温が10℃前後で推移していたので、10日間ほど屋外に出し 休眠打破 してもらうことにしました。

 

人間にとっては10℃でもなかなかの寒さですけれど、もっとキンキンな寒さが必要なようです🥶

 

ふだんは屋内育ちで、なんやかんやと妙な病原ウィルスに飛んで来られるのも嫌なので、本音としてはあまり外に出したくないのですが…。


f:id:sakura-bonchan:20230122090839j:image

まるで仏壇💧

 

朝の時点で3℃前後の環境です。

 

今年の東京の1月末は最低気温が0℃を下回る日もあり、根っこが凍結してしまうのを避けるため そういった日の夜は屋内に入れておこうと思っていました

 

が、

 

大寒波の前日の夜、

 

 

「すでに鉢の底が凍ってるぅぅぅあああっっ😱💦」

 

 

大丈夫だろうか…😨

 

ややぬるめの水に浸けて解凍してみましたけど…

そのやり方も間違っていないかどうか…💧

 

そんな寒さがアウトなら野生の植物は大半が逝ってしまうだろうから、そう考えると…

 

きっと大丈夫のような気がする…🤔💧きっと…。

 

小さな小さな雑草ですら耐え抜いてますよ!

 

ただ、地面のように 鉢植えには地熱がないので、鉢の冷えをほぼそのまま根が受ける ことになり、そこんところの差だとかが心配です…

 

外の大きな桜が平気だからといって、鉢植えや盆栽の桜を安易にそれと同じ環境に置くのは良くないでしょうね…

 

本当は10日間ほど屋外に出すつもりでしたけど、4日で止めておきました💦

 

 

一部の記事によると 休眠打破 というのは、

 

8℃以下の低温に1000時間ほど晒されることが必要

 

と書いてありました。

 

…10日間でも足りねえええ!?💦

 

しかしまぁ…暖冬の年でも遅咲きながら桜は開花しているので、それほど影響はないでしょう🤔

 

…たぶん。

 

ぼんちゃんは目を覚ましてくれたかなぁ…🙄

いやその前に、

 

無事かなぁ…🙄💦

 

先月は植え替えもしたので、それも含めて無事を願う寒い季節です🙏

 

 

 

盆栽の幹を太くする方法

「美しい」もしくは

「良いバランス」とされている樹形の中で、



f:id:sakura-bonchan:20230112183727j:image

このように "下太・上細" な幹のバランスのものを

コケ順 と言うのだそう。

 

これを目指したいところですが、

ぼんちゃんはまだ


f:id:sakura-bonchan:20230112184004j:image

ガリ細 です。

 

もはや、


f:id:sakura-bonchan:20230112184416j:image

ワリ箸 ですよ🙄

 

もちろん今年1年でどうにかなるものではないのは充分承知ですが、

 

「この先どのように育てていくか」という方向性を決めておく のは今からでも早くないはずで。

 

そのために 幹を太くしていく方法 を改めて調べてみました。

 

 

【盆栽の幹を太くする方法】

 

方法① -  根を繁らせる

ずっと小さな鉢で育てていると根っこが伸びる範囲というのも限定的。根の成長が限定的であれば当然、幹もそれに見合った成長でしか望めません。必要に応じて鉢の大きさを段階的にサイズアップし、根をしっかり繁らせていきます。

 

方法② -  地面に植える

①のことを考えれば、いっそのこと地面に植えてしまう方が効果的で、そして太くなっていくのも早い。「盆栽なのに地植えを…?」「極論だ…」となるところですが、実際にプロの盆栽家が盆栽畑で行っていたりする方法です。

 

方法③ -  網目のザルで育てる

料理で使うザルです。鉢植えの場合、根っこの先が鉢に当たると根は方向転換をし、可能な限りさらに伸び続けていきます。結果的に鉢の中をぐるぐると回るように伸びますが、ザルで育てた場合、根先がザルに当たるとそこで伸びが止まります。これは「空気に当たると伸びが止まる」という根の特性を利用したもので、きっと「土から出てしまう」と判断するのでしょう。網目のザルの先は空気ですから根はそれ以上に伸びなくなり、その代わり、幹からまた新しい根を生やして繁っていきます。新たに根が増えるほど幹の根元は太くなり、また、鉢よりも渇きやすいために水やりを多くする必要があるので、成長を即す結果にも繋がります。盆栽家さんがよく使っている方法なのだそう。

 

方法④ -  枝を伸ばしっぱなしにする

幹は枝に水と栄養をたくさん送ります。盆栽といえば「伸びすぎた枝を切る」「バランスを整えるために枝を切る」というイメージが強いですが、あえてそんな徒長した枝を伸ばしっぱなしにしておくことで、幹はそのぶんだけ水と栄養をたくさん送り込みます。細いままよりも太くなった方がたくさん送れますよね?そうやって幹が太く成長します。目標とする太さになったらその枝をカット。

徒長させた枝が生えている部分が太くなっていくので、幹の下の方を太くしたいときは下の方に生えた徒長枝を、幹の上の方を太くしたいときは上の方に生えた徒長枝を伸ばしっぱなしにして、幹の太さをコントロールします。

 

方法⑤ -  針金で絞る

長い風船の真ん中辺りをある程度絞って膨らませようとすると、絞った先はあまり膨らまず、手前の方だけが膨らんでいきますよね。それと同じで、水と栄養をたくさん送り込もうとしているのにその通り道が絞られると、手前の方ばかりに水や栄養が貯まりそこが太っていくという植物の特性があります。

 

 

こういった方法がある中で、うちのワリ箸ぼんちゃんにはどうするか…🤔

まずまだ大した枝がないのでね…。


f:id:sakura-bonchan:20230112202451j:image

今の段階でやれることは 方法①「根を繁らせる」 ということで、前回のとおり、一回り大きな鉢に植え替えをしました。

 

今年はせめて 方法④「枝を伸ばしっぱなしにする」 のスタートになれればいいなと望んでいますが、

 

この先、あまりにも「枝が生えない、まったく幹が太くならない」となったら  方法③「網目のザルで育てる」 を視野に入れておこうかなと🤔

 

何年もかかる長い長い道のりです。